池袋モンパルナスとは何か?
池袋モンパルナスとは?
池袋モンパルナスとは1920年代から1940年代にかけて、東京都の池袋周辺に存在した芸術家達のアトリエ村です。
今の「西池袋・椎名町・長崎・南長崎・要町」あたりに点在していました。
フランス・パリの芸術街であるモンパルナスにちなんで名付けられた場所で、当時の芸術家達が日々、熱い議論を交わしては切磋琢磨し、青春を謳歌していた場所です。
池袋モンパルナスとは、どんな場所だったのか?
池袋モンパルナスの始まりは、1928年にそこの地主の方が芸術好きな孫のために、1軒のアトリエをプレゼントしたことから始まります。
そのアトリエに美術学校の生徒達が集り始めます。そこから孫だけではなく、他の学生にも「アトリエ付きの家を貸していこう」ということにしました。
そうなると「アトリエ付きの貸家は商売になるじゃないか」ということで、他の地主さんなども参入してきてます。四畳半の畳部屋で小さな流し台がついて、現在の価格にして家賃は3万円程度です。
天才と呼ばれていた小熊秀雄や長谷川利行などの優秀な芸術家達もそこに集り、最盛期は1,000人もの芸術家達が「西池袋・椎名町・長崎・南長崎・要町」に住んでいたようです。
現在の池袋モンパルナスは、どうなっているのか?
第二次世界大戦が始まり戦況が悪化をすると、兵士として召集されたり、疎開する人も出てきます。B29が襲来して家が焼き払われたりもしました。
そうやって最盛期は1,000人もの芸術家がいた池袋モンパルナスは、その姿を消していくわけですが、その名残は今でも見ることができます。
特に「春パン屋」さんは有名です。池袋モンパルナスのアトリエ付き貸家だった家を相続され、リノベーションして建築事務所兼パン屋さんにしているようです。
月に1回しか開店しない貴重なパン屋さんなので、気になる方は是非、行ってみてください。
池袋モンパルナスとは何か?:まとめ
以上、池袋モンパルナスについて解説してみました。
池袋西口の立教大学よりも先に行くと、静かな場所で何も無かったりします。ただ、椎名町周辺まで行くと、デザインにこだわりのある店や美術館などもあったりします。
これは池袋モンパルナスがあった時代の名残なんでしょうね。椎名町周辺は静かな場所ですが、道も綺麗なので興味のある方は、お散歩してみるのも良いと思います。
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