以下はビジネスを始めるためのロードマップです。
- アイディアを出して、整理し、固める
- 少額でテストマーケティングを行う
- ビジネスの全体像を作りプランを立てる
- 初期費用と運転資金を確保する
- 開業に向けて法的な手続きを行う
- 運営をスタート
- ビジネスの成果を評価し改善
順番に解説します。
アイディアを出して、整理し、固める
ビジネスを始めるにあたり「アイディを出して、整理して、固める作業」をまずやります。
アイディアを出すのは誰もが分かるスタートラインだと思いますが「アイディアを整理して固める作業」が必要な理由は、たいていの人の知識には偏りや限界があり、頭の中がごちゃごちゃで「何が重要なのか?」見えにくい状態だからです。
賢い人は吸収した情報を上手く整理して「何が重要なのか?」適格に引き当てることができますが、たいていの人はそれができないのでフレームワークやロジカルシンキングに頼るのです。
まずは仮説思考で面白そうなビジネスについて思案し「SWOT・PEST・SCAMPER・3C」のフレームワークでビジネスアイディアを実現可能なレベルまで練り上げると良いでしょう。
具体的に何をすれば良いのか?
- 仮説思考
- SWOT
- PEST
- SCAMPER
- 3C
少額でテストマーケティングを行う
アイディアが固まったら、仮のビジネスプランや仮の商品やサービスを作り、低予算で集客に取り組み、テストマーケティングを行います。
なぜテストマーケティングを行うかというと「本当にニーズがあって、継続的に稼げるのか?」不明だからです。
「これからビジネスをはじめよう!」という人の中には、自分を疑えない人が結構います。
ちょっとアイディアを思いつただけで「このビジネスは絶対成功する!」と思い込み、大金をつぎ込んで本格スタートさせてしまうような人です。
それをやって成功できたら良いですが、失敗したらお金も時間も失って大ダメージです。
だからこそ、テストマーケティングの機会を用意して、少額で自分の仮説を検証する必要があるんです。
具体的に何をすれば良いのか?
- ビジネスモデルキャンパス
- デザイン思考
ビジネスの全体像を作りプランを立てる
テストマーケティングの結果を受け、ビジネスプランの全体像を作ります。
「売上・売上構成・顧客コメント・課題」のような、テストマーケティングで得た「活きたデータ」を活用し、自分の立てた仮説やビジネスの優先順位などを修正し、プランを再構築します。
正式なローンチに向けて、商品やサービスも完全体へと仕上げます。
ここで必要な初期費用や運転資金を計算し、法規制への対処法なども洗い出すべきでしょう。
具体的に何をすれば良いのか?
- ビジネスモデルキャンバス
- SWOT分析
- 4P/4C分析
- PEST分析
- ピラミッドストラクチャー
- 事業計画書
初期費用と運転資金を確保する
初期費用(店舗、設備、仕入れ、HP)や運転資金(6ヶ月程度)を確保します。
確保の仕方は以下の通りです。
- 融資
- 投資
- 自己資金
- 補助金や助成金
- クラウドファンディング
基本的に自己資金が1番リスクが低いです。
融資は借金を背負うことですし、クラウドファンディングはお金を出してくれた人達の期待に応えられなかった場合、炎上リスクがあります。
補助金や助成金は、そもそも審査が厳しく、成果報告義務や使途の制限があり、ランダム監査や現地調査が行われることがあります。
投資に至っては、リターンを求めて口を出されるのは当たり前ですし、契約をきちんと確認しないと経営権が奪われて奴隷化することもあります。
ビジネスによっては初期資金や運転資金が膨大で、自己資金を貯めるのは非常に大変ですが、お金を誰かから貰ってくるのは、それなりのリスクがあることは、覚えておくと良いでしょう。
開業に向けて法的な手続きを行う
開業に向けて法的な手続きを行いましょう。
個人事業主か法人かを選びます。個人事業主と法人の違いは、以下の通りです。
- 個人事業主:税務署に開業届を出す。費用は、ほぼゼロ
- 法人:20万円〜30万円の法人設立費用が発生。しかし、節税対策が可能で社会的信頼も得られる
ほとんどの人は個人事業主からはじめて、売上1000万円を超えたら法人に切り替えます。
売上1,000万円を超えると、消費税の支払い義務が追加され、インボイス登録してない個人や小規模事業者と取引をする場合、以下のような消費税が控除できなくなります。
- 商品やサービスの仕入れ
- 賃料、運送費、広告費などの経費
- 外注費
このように、売上1,000万円を超えた辺りから、税金面での負担が増えてくるので、法人に切り替えてビジネスのさらなるスケールを目指す人が多いです。
運営をスタート
商品やサービスを正式にローンチさせます。
「ホームページ・SNS・動画・Web広告・リアル広告・友人や知人の紹介」あらゆる手段で、商品やサービスを宣伝し、目標売上を目指します。
売ることばかりではなく「より良く改善すること」に注目しビジネスの長期的な成長を目指すと良いでしょう。
当然、帳簿も毎日つけてください。
帳簿をつけるのは「今月が赤字なのか?黒字なのか?どこに無駄があるのか?」ビジネスの実態が分からなくなるので当たり前のことですが、開業届を出してる場合は法律で義務化されているので、その点も注意が必要です。
売上300万円で経費100万円でも、記録が無ければ「300万円まるごと利益ですね」と扱いを受けて、払わないといけない税金が大幅アップしてしまいます。
税務署に目をつけられて、数年後に突然調査に来られて、修正申告や罰金なんてことにもなります。
投資や融資を受ける際も「帳簿と決算書」の提出は必須なので、帳簿がテキトーなら「この人にお金貸しちゃダメだな」「この人に投資するのはリスクあるな」と思われて資金調達できない可能性すら生まれます。
このように、運営をスタートしてからは純粋なビジネスの売上だけではなく、経理業務の面でも、対策が必要なので注意深く進んでください。
ビジネスの成果を評価し改善
「売上、顧客数、商品やサービスの評判」をチェックします。
問題点があれば改善し、売上が安定化すれば商品やスタッフ、広告予算を増やしてスケールアップを計ります。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
PDCAをガンガンまわして、成功へ突き進んでください。
まとめ
- アイディアを出して、整理し、固める
- 少額でテストマーケティングを行う
- ビジネスの全体像を作りプランを立てる
- 初期費用と運転資金を確保する
- 開業に向けて法的な手続きを行う
- 運営をスタート
- ビジネスの成果を評価し改善
以上、ビジネスを始めるためのロードマップを紹介させて頂きました。
当ブログでは、このロードマップに従い、起業家やフリーランサーの方に向けた有益なビジネス情報を記事にしていきます。
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