元意識高い系が語る、根拠のない自信
よくビジネス心理学や脳科学の分野で「根拠のない自信を持て」といったアドバイスがあると思います。
しかし、勝てると思って馬券を買ったり、勝てると思って美女をナンパしたとしても、必ずしも成功するとは限りません。
勝率を上げるためには「根拠を求めた行動」もまた、人生においては必要だったりします。
いったい、根拠のない自信を持つと何がプラスになるのでしょうか?
今回は大学生時代に多数の哲学書を読み、意識高い系の文系大学生として大失敗を経験した、この私が「根拠のない自信」について、解説してみたいと思います。
自信を持つのに根拠は無くて良い
自信とは、根拠を求めるよりも根拠を求めない方が、自信を持てる確度は上がります。
むしろ自信を持つのに、根拠を求めてばかりいることが、いつまでも自信の持てない原因であるとすら言えます。
極端な話、自信とは自分のお気持ち次第で勝手に持ってしまうくらいが、丁度良いのです。
なぜ自信は自分のお気持ち次第で、勝手に持ってしまった方が良いのか?
- 過去に何かを達成したから。
- 成功体験を重ねているから。
ほとんどの人は通常、何かしらの成功体験があって、初めて自信が持てると思います。学歴を手にしたり、良い企業に入ったり、良い役職についたり、大金を手にしたり、恋人ができたり。
「何かしらの成功体験」といった根拠があるから、自信を持てると思います。
しかし、この考え方だと成功できない人は未来永劫、自信を持つ機会は無いです。
学歴の無い人。大企業に入れなかった人。貧乏な人。恋人のいない人。これらの人は人生において、いっさい自信が持てない事になります。
世の中は競争社会です。分野によっては、成功できるのは全人口の数%だったります。その場合、残りの90%以上の人は自信が持てない計算になります。
自信を持つのに根拠を求めていたら、ほとんどの人は自信は持てないでしょう。
成功して無い人が、自信を持っちゃいけないルールは、この世にはありません。なので「自分はできるんだ!」といった、根拠のない自信は持って良いのです。
根拠のない自信を持つときの注意点
根拠のない自信を持つ時の注意点は、自分の中に自信をとどめておくことです。
「意識高い系」といった言葉がありますが、世の中には前向きに努力をしてる人を見るのが嫌いな人もいます。
「どんなに努力をしても、もう自分のポジションは決ってる」と悟った人や、完全に怠け者な人。
様々な理由があり、努力をしている人を見ると「バカだなー」「無駄な足掻きをしてるなー」と思って、イライラしてしまう人がいます。
ひどい人は「負け犬同士で傷の舐め合いをして、ダメ人間同士で仲間を作って、一緒に堕ちていきたい」そんな、漆黒の闇に染まった考えの人もいます。
世の中、ポジティブ人間ばかりじゃ無いんですね。
意識は高くても良いのですが、表面的には「無欲な村人A」を演じていた方が世渡りが楽だったりします。
意識高い系だった筆者の過去
実は私は「元意識高い系」です。自己啓発本などは、100冊以上は読んでいて、ビジネスセミナーにも大学生の頃から通っていました。
リアルでもネットでも、意識高い系のポジティブトークのオンパレードでした。当時の私は公認会計士試験に挑戦するような、大学生としては少し特殊な身でした。
簿記の資格を持ち、財務諸表が多少読める程度の人間で、世間的には全くの無能な文系大学生だったわけですが、当時の私は自分の可能性を信じ切っていました。
「自分は必ず成功する!」「自分は価値ある人間なんだ!」本気でそんなことを思っていました。後で当時の友人に話を聞いたら、影で「虚言野郎」といったアダ名がつけられていたようです(笑)
意識高い系は冷静な人達から見ると、不快に映ることもあります。意識だけが高くても中身が伴わなければ、マイナス評価をくらうことが多々あります。
自信は持ってて良いし、自信は勝手に持つべきです。でも、自信の炎は他人には見せずに自分の中にとどめて、静かに燃やし続けておくのが1番良いと、私は経験上思いますね。
自信を持つのに根拠はいりません
自信を持つのに根拠はいりません。根拠が無ければ自信を持っちゃいけないルールもありません。
小学校のテストで「全く勉強してねーよ」と口では言いながら、裏では猛烈に勉強して、しれっと高得点を取るような人いますよね?
それと同じで良いのです。
これは「トム・ソーヤの冒険」を書いた事で有名な、マーク・トウェインの言葉です。
マーク・トウェインに言わせると、人間は人生において、やったことよりも、やらなかったことに失望するようです。
人生は短いです。そして、人はいつ死ぬか不明な生物です。
だからこそ「自信が持てない」なんて言ってる暇はなく、周りに合わせて自分をダウンサイジングしている暇も本来はありません。
とにかく自信を持つこと。そして、その自信を持って、どこに自分は向うのか?常に考え続けること。
わざわざ自信を持った姿を他人に魅せる必要はありません。しかし、そうやってひたむきにモチベーションを高め努力を重ねていけば、きっと道は開けるのかもしれません。
むしろ「そうやって最後の日まで、自分を信じて静かに炎を燃やし続けられたら、それが幸せな生き方なのではないか?」と私は思います。
ただ、やる気を出して根拠の無い自信を持とうと思っても、それだけではモチベーションが続かない事が多々あります。
よく不動産や保険の営業マンでツーブロックゴリラと呼ばれるような人々がいます。筋肉ムキムキで非常にポジティブな営業マンです。
営業の仕事は何度断られても、何度でもチャレンジするようなタフネスが求められます。
なので企業の側も必然的に筋肉ムキムキの体育会系の人を雇う傾向にあるようですが、筋肉とポジティブには深い関係があります。
是非、こちらの記事も合わせて読んでみてください。
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