嫌な思い出を忘れるには、どうしたら良いのか?

2022年11月24日

嫌な思い出ほど、なかなか忘れられないものです。数ヶ月、数年経っても、ふとしたきっかけで思い出して「ムキー!」となって、心が疲れてしまう。

私は過去に学校でのイジメや、職場でのパワハラを受けた経験があります。なので、「嫌な思い出を忘れられない」この厄介な現象に相当苦しめられました。

嫌な思い出を克服するために、医学書や哲学書などを読み、専門家の話も何度も聞きました。そのおかげで、今では随分マシになったと思います。

今回は、そんな私が実際に使ってみて有効であった、「嫌な思い出を忘れる方法」について、私見たっぷりに語ってみたいと思います。

①嫌な思い出を忘れるには、メシ食って運動して雑念の除去。これに尽きる

嫌な思い出は食事と運動と雑念、これをなんとかすることで随分軽減されます。

単に本などを読んで考え方だけを変えても無意味です。心身一如(しんしんいちにょ)と言う言葉があるように、心と身体は表裏一体です。

どちらが欠けても人間はバランスを崩してしまう生物です。

②なぜ嫌な思い出を忘れるのに、メシを食って運動して雑念を除去するのが有効なのか?

偉人の言葉や知識は非常に役に立ちます。ただし、不摂生をしていたり心の掃除する習慣が無いと、その偉大な言葉も効果が半減してしまいます。

  • 食べ物が原因で、精神が不安定になる
  • 運動不足が原因で、体調が悪くなり結果として精神に影響が出る
  • 心の掃除をせずにネガティブな事ばかりに囚われて、さらにネガティブになる

多くの人は偉大な言葉や何か上手い考えを求めがちですが、心の健康と体の健康がおろそかだと、そもそも、その言葉を上手く活用して生きることはできません。

中国の漢方では陰陽五行説を応用した五臓説なるモノがありますが、バランスは非常に大切なのです。

③嫌な思い出を忘れる具体的な方法

嫌な思い出を忘れる具体的な方法
  • 【食事】砂糖を控える。オメガ3脂肪酸の含まれている食品を食べる
  • 【運動】筋トレや有酸素運動をする
  • 【精神】雑念を頻繁に除去する

嫌な思い出を忘れる具体的な方法は以上の通りです。少し個別に説明します

【食事】砂糖を控える。オメガ3脂肪酸の含まれている食品を食べる

人の精神は食べ物によって、かなり左右されます。

血糖値の上昇や下降の激しい砂糖のついた食べ物を食べ過ぎてると低血糖になり、訳もなくイライラしたり不安になったりするのは有名な話です。

女の子がケーキ屋さんやクレープ屋さん巡りをしているのは、実は精神にはあまり良くありません。

精神の安定のために、お砂糖を控えるのは、スグにでも取り組める即効性の高い手法です。

また、オメガ3脂肪酸が大量に含まれている食品を食べるのも有効です。

オメガ3脂肪酸は脳が正常に働くために必要な栄養素です。最近の研究では不安症状が軽減することまで分かってきました。

オメガ3脂肪酸はアジやイワシ、サンマなどに含まれていますが、コンビ二などで売っている缶詰でも大丈夫です。

えごま油にもオメガ3脂肪酸は含まれているので、サラダ油を買うのをやめて、えごま油だけを使って料理をするのでも十分効果はあります。

【運動】筋トレや有酸素運動をする

筋トレをして有酸素運動をしていると、基礎代謝が上がり痩せることは誰もが知ることだと思います。

実は運動によって、マイオカインといった生理活性物質(サイトカイン)が分泌される事が分かっています。

このマイオカインとは骨格筋が運動や活動によって収縮するときに分泌されます。

マイオカインは糖や脂質の代謝を促したり、腸の細胞をクリーンにする効果まで色々な効果があります。その数あるマイオカインの効果の中でも、特に注目すべきは脳の神経細胞の成長です。

なので何か煮詰まったら動かないでジッとしているよりも歩いたり走ったり、とにかく動いた方が脳細胞が活性化されて、ストレス軽減にも効果があります。

筋トレと有酸素運動は体が痩せるだけではなく、精神にも非常に良いので積極的に取り入れるべきです。

【精神】雑念を頻繁に除去する

人間は自分の思考をコントロールできると思っているようで、実は雑念に振り回されて生きています。

試しに今、目を閉じて心の中を無にしてみてください。

きっと何かしらフラっと考えがめぐって、心の中を無にするのが難しいのが分かると思います。

これが雑念です。

実はこの雑念、自分でコントロールできているわけではなく、潜在意識に潜んでいて自動で沸いてくるモノなのです。

ネガティブ思考の仕組みを細かく分析すると、「自動で湧いてきた雑念を自分の望んだ思考だと勘違いして、感情が引っ張られネガティブに陥る」といった感覚です。

西洋哲学的には、この雑念すらも論理的に分類して分析したりしますが、私は東洋的・仏教的にラベリングして切り捨てる訓練をした方が楽だと思っています。

やり方は単純です。雑念が湧いてきたら「ノイズ、ノイズ、ノイズ」と心の中で、その雑念が消えるまで唱えるのです。

雑念について、別に深く考える必要はありません。必要の無いものですから、ラベルと一緒に捨ててしまうのです。むしろ雑念について考えた瞬間に、あなたの負けは確定します。

浮かんできた雑念をノイズと言う別の言葉で上書きをしてあげる。たったそれだけで良いのです。

これを続けていると、1日中頭のなかで「ノイズ、ノイズ、ノイズ」と唱えているなんて事態になりますが、それで良いのです。

そうやって、唱えているうちに、雑念の方も上書きをされて、あまり湧かなくなってきます。

仏教とは、さまざまな宗派があり、仏教を取り入れた新興宗教もありますから、何か修行によってスピリチュアルパワーを手にするのが目的かのようの思われがちですが、原始仏教に関してだけは別です。

原始仏教の目的は考えない訓練です。「考えてしまう。考えすぎてしまうことが不幸の始まりなんだ」と言うのが開祖である釈迦の考え方です。

まとめ

以上、嫌な思い出を忘れる方法について言及してみました。メシ食って運動して雑念の除去。これは非常に有効です。

嫌な思い出を忘れる具体的な方法
  • 【食事】砂糖を控える。オメガ3脂肪酸の含まれている食品を食べる
  • 【運動】筋トレや有酸素運動をする
  • 【精神】雑念を頻繁に除去する

ただし、例えば毎日殴られていたり、毎日パワハラを受けていたり、そのような時は根本原因を叩かないとまるで意味が無いことは念を押して言っておきます。

私は今回の記事で仏教について書きましたが、歴史的に宗教だからといって慈愛に満ちた非暴力なわけではありません。

「座禅を組んで修行してるうちに、動物に教われたり盗賊に切りつけられる」なんて事は昔から良くあることだったんです。自衛の精神は必要不可欠。

心身(心と身体)を鍛えると言う意味で、仏教から派生して中国の少林拳などが生まれた歴史もあるくらいです。少林拳は釈迦の28代目の弟子である達磨大師が生み出したモノです。

嫌な思い出を忘れる方法を身につけるのも大切ですが、かつての達磨大師のように、いざと言うときは闘うことも頭にいれておくべきだと私は思います。


今回紹介した「ノイズ、ノイズ」と心の中で唱えて雑念を除去する方法は、本来は瞑想中に雑念が沸いてきた時にやるモノです。

瞑想は精神を安定させる効果があるので、是非こちらの記事もご覧ください。

考え方

Posted by あらやま